語学ボランティア同士が疑問や悩みを共有する場
いそご多文化共生ラウンジでは、2023年9月より磯子区内の小・中学校から30件の母語支援依頼を受け、32人の児童生徒を支援してきました。初めて活動するボランティアはもちろん、経験のあるボランティアも緊張しながら、外国につながりのある児童生徒の学校生活を支えています。学校現場に入り一人で活動するボランティアが疑問や悩みを抱えていることは少なくありません。私たちは学校と語学ボランティアの架け橋としてできることを見つけたく、そして、まだまだ不足している語学ボランティア人材を発掘するため、語学ボランティア交流会を企画しました。今回は、8名のボランティアの方にご参加いただきました。

語学ボランティア活動における課題
学習サポートの際、日常生活ではあまり使用しない語彙(例:分度器、四捨五入など)を外国語に訳すことや、中学校の学習内容が難しいという意見がありました。専門用語が多く、語学ボランティアにとっても負担が大きいと思います。その一方で、今後日本で生活していくことを踏まえ、子どもたちにはできるだけ「やさしい日本語」で説明し、日本語で理解できる力を育てることが大切になってきます。
また、日本語の習熟度が十分でないために、学習に集中することが難しい児童も多く、その子どもたちへの学習支援の方法に悩んでいるボランティアの方も少なくありません。
母語支援活動は、基本的に教員がいない場所で支援を行うことはできません。また、学校生活のサポートや発達支援を行うものではなく、主に学習支援を行う活動であることを共有しました。
心に残った言葉
今回の交流会で皆さんと話し合う中で、たくさんの気づきや学びを得ることができました。
普段子どもと接する際に心がけていることとしてお話しいただいた中から、印象に残った言葉を一つご紹介させていただきます。
愛着障害
愛着障害とは、幼少期に安定した「愛の土台」が十分に形成されなかったことにより、対人関係や感情のコントロールに大きな困難が生じる状態を指します。
現在、小・中学校に通っている子どもたちは、皆、新型コロナウイルス感染症の流行期を経験しています。さまざまな制限のある生活を送る中で、人との関わり方を学ぶ機会が減り、コミュニケーションが苦手になったり、愛情をうまく受け止め、また、表現したりすることが難しくなっている子どもが多くいます。
このような状況だからこそ、母語支援ボランティアの役割は非常に重要です。子どもが安心して学習に取り組めるよう、母語で必要な説明や声かけを行うことで、学習内容の理解を助けるだけでなく、不安の軽減や安心感の形成にもつながっていきます。また、子どもたちの気持ちに寄り添いながら信頼関係を築いていくことで、学校生活への適応や自己肯定感の向上にもつながります。必要に応じて、スクールカウンセラーの先生と連携し、その専門的な知見を活用することも大切です。
まとめ
今回の交流会を通して、語学ボランティアの活動には学習支援だけではなく、子どもたちの生活全体を支える大切な役割があることを再確認しました。今後も学校や関係者と連携し、子どもたち一人ひとりに寄り添った支援につながるよう、いそご多文化共生ラウンジとしてできることをさせていただきます。
次回の語学ボランティア交流会は、2027年2月に開催する予定です。また、みなさんといろいろなお話しができることを楽しみにしています。
語学ボランティア説明会・登録会
いそご多文化共生ラウンジでは、毎月第三水曜日 10時~12時に「語学ボランティア説明会・登録会」を開催しています。
【申し込み方法】
TEL:045-367-8492(いそご多文化共生ラウンジ)
申込フォーム:https://forms.gle/uPKLB46zD7Wp34Vm7






