横浜市民防災センターで開催した「地震火災体験&防災食を食べようツアー」に、中国、アメリカ、ロシア、フィリピン、インド、ブラジル、ネパール、バングラデシュ、日本の9か国18名の方が参加してくださいました。
地震火災体験の前に「防災食づくり」
今回は防災食を知ってもらおうと、水を入れるだけで60分待つとできあがる「おにぎり」を用意しました。地震火災体験ツアーの前に、ラウンジスタッフと一緒に「おにぎり」の元となるアルファ米が入った容器に水を入れる作業をしました。体験ツアー終了後にどんなおにぎりができあがるのか、楽しみに待ちながら、中国語チームと英語チームに分かれて、いざ体験ツアーへ出発です!


災害シアターで映像を鑑賞
災害シアターでは、中国語・英語の字幕つき映像を鑑賞。横浜に起こりうる災害の映像で地震や火災のこわさを知り、災害が発生する前に日頃から気をつけておくことや備えの大切さを学びました。


地震シュミレーターで揺れを体験
地震シュミレーターで阪神淡路大震災の震度7の揺れを体験しました。突然の激しく強い衝撃に、大人でも手すりに必死でつかまらないと立っていられないほど。小学生の子どもたちも恐れず、同じ震度の揺れを体験しました。スクリーンには街で建物が崩れたり家の中の家具が倒れる様子が映し出され、まるで実際に目の前で地震が起こっているかのような臨場感でした。
実際に起きた阪神淡路大震災の揺れと同じ長さの揺れに、みなさん地震のこわさを感じているようでした。本当にこれが横浜でも起こるのかと…。



消火と煙からの避難を体験
また、火災シュミレーターでは消火器を使った消火と、煙からの避難行動も体験しました。大人たちはもちろん、子どもたちもガイドさんの説明をよく聞いて、上手に消火器を使ってバーチャルの火を消すことができました。体験用の煙は少し甘い匂いがします。煙からの避難体験後に、ガイドさんから煙の匂いはどんな匂いですかと質問がありました。「プリンみたいな甘い匂いでした」と答えた参加者がいましたが、「そうですね。でも、匂いが分かったということは煙を体の中に吸ったということです。実際に火災があったときは、タオルなどで今回よりもしっかり口と鼻を覆いましょう」と教えてくれました。




避難の模擬体験
体験ツアーでは、減災トレーニングルームで避難までの流れを疑似体験し、災害から身を守る行動についても学びました。体験中に学んだ知識を活かし、ヘルメットをかぶりテーブルの下にしゃがんだり、停電になった部屋で電灯を照らしたり、ガスのスイッチを消したりと、それぞれがご自身で身を守る行動ができていました。


ハザードマップで避難知識を学ぼう
体験ツアー終了後は、休憩スペースに戻り、体験ツアー前につくった「おにぎり」を試食しました。完食していた方もいらっしゃいましたが、ワカメや鮭など食べ慣れていない日本の食材が苦手な方もいらっしゃいました。実際に、避難所などにある食材の中には、外国から来た方にとって食べにくいものが含まれているかもしれない、という気づきのある防災食の試食会となりました。
試食後は、今回の体験ツアーに同行してくださった磯子区役所総務課の方に「ハザードマップの見方」を教わりました。多くの参加者が真剣にハザードマップを見ながら、自宅の場所にサインをつけたり、避難場所や津波避難対象区域などを確認したりしました。


学んだことを活かすために
「災害からの避難」といっても、経験したことのないことを、実際に行動するのは難しいものです。
参加者のみなさんに、地震・火災の模擬体験をしてもらうことで、いざという時に「これから自分や家族が何をどうすればいいか、災害への備え」を考えるための第一歩にしていただければ、と思っています。
参加されたみなさま、ありがとうございました!
今後も災害体験ツアーをはじめ、防災に関するイベントを開催する予定です。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。


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