昨年、好評をいただいた「ほたる観賞会ー久良岐公園でほたるを見よう!」を、今年も6月12日に開催しました!
今回は日本語を学んでいる外国の方に参加をしていただきたいと、磯子区内の日本語教室を通して募集のお声がけをさせていただきました。
マレーシアやベトナム、中国などから来られた日本語学習者さんと教室運営スタッフなど37人の方々と一緒に、久良岐公園でほたるを観賞。40人近くの方が参加されているとは思えないほど、こじんまりとした輪が自然にでき、ほのぼのとした優しい雰囲気の会になりました。
当日は、からっとした晴天に恵まれました。辺りが暗くなる前に、まずは久良岐公園で長年、自然観察を続けてこられた清水美由紀さんに、自筆の紙芝居を使って「ほたるの生態」を説明していただきました。(清水さんについては「行ってみよう、ほたるが 飛ぶ(とぶ)久良岐公園へ」の投稿をご参照ください。https://isogo-lounge.com/tell-me-the-wonders-of-fireflies/)
大人も子どもも真剣に紙芝居を見ていましたが、子どもたちが紙芝居にどんどん近づき、食い入るように見ていた姿が印象的でした。また、スマホで一生懸命に紙芝居を撮影している参加者の姿もありました。
紙芝居の後は、みなさんと交流をもちたいという思いから、「やさしい日本語を使った自己紹介タイム」。みんなで輪になり、ひとり一人、「名前、出身地、好きな食べもの」を紹介してもらったことで、一気に距離が近づき、お互いの顔が分かるようになりました。
好きな食べ物の一番人気は「うなぎ」、二番目は「お寿司」でした。うなぎの香ばしく濃厚なおいしさは世界共通なのかもしれません。
小さな子どもたちが一生懸命、質問に答えてくれた姿も、愛らしかったです。
午後7時15分過ぎ、いよいよ陽が落ちる時間が迫ってきました。遠目にも暗闇の中を黄色い光がスーッと飛び交うのが見えてきました!早速、みんなでほたるの観測地点の林へ移動。ほたるが目の前でフワッと光ると、集まった人たちから、知らず知らずのうちに「わーっ」と静かな歓声がわき起こりました。
時間が経つにつれ、ほたるの光が増していきます。「めっちゃ光ってるね!」「奥の方にたくさんいるね」とみなさん、興奮気味。マレーシア出身の女性は「自国の川でもほたるは見えるけれど、こんなにたくさんのほたるを見たのは初めて!」と笑顔で話してくれました。
林の奥では木の高い所までほたるは舞い上がり、黄色いほのかな光を出しながらオスとメスが互いに出会いのサインを送り合っていました。自生のほたるが見られるのも久良岐公園を流れるきれいな湧き水など、自然の環境が保たれているおかげだそうです。
コンクリートで舗装された磯子の住宅地で自然のほたるの光を間近に見ることができ、心震える貴重な体験となりました。