第5回インターナショナル・ティーパーティ~日本編 ”報告” The 5th International Tea Party – Japan “Post-event summary”

イベント

2023年9月13日(水)第5回インターナショナル・ティーパーティを開催しました。
今回は、外国の方に日本を知っていただきたく企画しましたが、日本人にとっても普段なかなか経験できない内容のパーティとなりました。

「Japan Blue(ジャパン・ブルー ※1)」と呼ばれた藍染(あいぞめ)の世界をメインテーマに、木綿のハンカチを染めるワークショップを主催。講師として、染色と陶芸の工房『アトリエ十色』の大藪先生にお越しいただきました。先生は、自ら蓼藍(たであい)を栽培されていて、カンボジアで染色の指導のご経験もあります。

※1 明治時代に日本政府の招きで来日した英国人科学者ロバート・ウイリアム・ワトキンソン(1850~1929)が、日本各地で目にする藍染めを見て「ジャパン・ブルー」と名付けたといわれています。その後、有名な小説家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)もジャパン・ブルーについて語っています。

※2 蓼藍(たであい)は、タデ科の1年草。日本で古くから使われてきた藍染めの材料。

藍染めにはいろいろな手法がありますが、今回は、この時期にしかない摘み立てのフレッシュな蓼藍を使った藍染めに挑戦しました。しかも、なるべくナチュラルな材料を使って染色をするということで、朝摘みの蓼藍、塩、水のみを使用しました。

まずは、茎から葉を取り外します。1枚のハンカチを染めるために、山のように積まれた蓼藍からたくさんの葉をもいでいきます。

次に、手かハサミを使って葉を細かくしていきます。そして、ビニール袋の中に葉を入れてよく揉んだ後、絞りを入れたハンカチを投入。さらによく揉みこみます。
大人も子どももみんな初めての方がほとんどなので、みなさん真剣そのものです!

さらにコネコネして、しばらくしてから、軽く葉を取ってから干します。

乾かしている間に日本各地から選りすぐった6種類のお茶とお菓子を楽しみました。


今回用意したお茶は、左から広島県の無農薬”えごま茶”と地元ではお好み焼きのトッピングにもするというイカ天、山形県のお米「つや姫」を使った”玄米茶”と栄養豊富なミルクケーキ、北海道からは、これも無農薬の”黒豆茶”と戦後の子どもたちを助けたというビタミン・カステーラ、沖縄県からは、沖縄で採れる珍しい”やんばる茶”と高たんぱく食品の豚皮を揚げたアンダカシー。

高知県からは、プーアル茶より栄養価が高いと言われる幻の”碁石茶”とミレービスケット、石川県の”加賀棒茶”と美味しいおかきのビーバー、どれも各県アンテナショップご推薦の品々です。まるでワインテイスティングのように少しずつハーモニーを楽しみました。

今回のような全員参加型のティーパーティーは初めての試みでした。
中国の方は、本国でも藍染を経験されていて、先生と”日・中”の藍染の話で盛り上がっていました。

ハンカチは濡れたままお持ち帰りいただき、ご自宅ですすいで頂くことになりましたが、どんな色に染まったでしょうか?

International Tea Partyは、毎月開催しています。また、次回のTea Partyをお楽しみに!

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