The 8th International Tea Party – Christmas ”Post-event summary”/ 第8回インターナショナル・ティーパーティ-クリスマス編 ”報告”

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日本に住んでいれば、クリスマスにはチキンとイチゴのショートケーキというのが定番ですよね。でも、他の国ではどうなのでしょうか?その疑問から、今年最後のティーパーティは、世界のクリスマス菓子を特集することにしました。

さて、日本の「ショートケーキ」がアメリカから来たと思っている人も多いと思いますが、実は生クリームがたっぷり塗られ、ふわっとした食感のこのケーキは、英語で「ショートケーキ」と呼ばれるものとはまったく別ものです。英語のshort cake(ショートケーキ)はクッキーのようにサクサクしていてレーズンサンドのようなもののことをいいます。日本のいわゆるショートケーキは、英語ではsponge cake(スポンジケーキ)と呼ばれています。

更に、アメリカには俗に言う「クリスマスケーキ」と呼ばれるものがありません。クリスマスにクッキーを焼く家もありますが、七面鳥を焼いて、それに添えるクランベリーソースというゼリーのようなものが、唯一甘いデザート的な物という家庭も多いのです。というわけで、今回はアメリカからのクリスマス菓子はなく、それ以外の10ヵ国のクリスマススイーツを集めてみました。

北ヨーロッパの多くの国々では、ケーキではなくて、ジンジャーマン、ジンジャーブレッドなど生姜(ジンジャー)やスパイスの入ったクッキーやソフトクッキー、またはパンの様な物を食べます。

↑例えば、スウェーデンでは、(1)「ジンジャースナップス」という薄くて軽いクッキーが登場します。人型が多いですが、丸やハートもあります。

イギリスでは、黒っぽくてケーキだかプリンだかわからない蒸したデザートにブランデーやラムをかけ、火をつけてアルコールをとばしてから食べます。これが(2)「クリスマスプディング」です。ラウンジで火をつけることはできないので、この日はレンジでチン。この中には、牛や羊の脂、プラムやパン粉などが入っているのですが、もともとは、断食の後に食べられたパンの一種なのです。↓

イタリア(左)やイタリア移民に影響を受けたブラジル(右)の(3)(4)「パネトーネ」

ドイツ5)「シュトーレン」は、ドライフルーツ入りの菓子パンという感じです。

多くの国では11月最終金曜日などから、少しづつカットして食べるので、日持ちは1ヶ月以上もするし、長く楽しむために薄くスライスしたものを食べます。

オーストリアやフランスのアルザス地方では、もう少し今のケーキに近い6)クグロフが食べられ、

美食の国フランスでは、生クリームが塗られたケーキ(7)「ブッシュドノエル」などもあります。

ウクライナでは、12種類のごちそう(クリスマス・イブは、12使徒を祝福して12種類の料理を食すそう)と共に8)「クッキー」を食します。

今回入手したウクライナのクッキーは15cm程あるとても大きなもので、子どもたちが金槌で割ってくれました。

そして、日本のクリスマスケーキとして人気の(9)「ショートケーキ」は、実は横浜に本店のある有名洋菓子店が発案したものだという説が有力です。↓

やっぱり、白い生クリームの載ったショートケーキには、子どもたちの視線が集まります。

そして、最も入手が難しいと思われる特別なケーキは、西アフリカのカーボヴェルデ(10)モラセス・フルーツケーキでした。黒糖やドライフルーツ、ピスタチオにアイシング(砂糖衣)がしてあります。ラウンジを利用していただいてるカーボヴェルデ出身の方が販売しているケーキをご用意しました!

素敵なモラセス(黒糖)クッキーも。

お菓子を食べながら、サンタクロースの話になり、ドイツ、オランダ、フランスなどには、赤いサンタクロースだけではなく、怖い黒いサンタクロースもいるという話になったら、モンゴルの参加者が、「モンゴルのサンタクロースは青よ」というコメントがありました。ちなみにロシアにも青いサンタクロースがいるそうです。

さて、本日ご用意した、10ヵ国のお菓子の中で1番人気はどこのものだと思いますか?

なんと、イギリスのクリスマスプディングとカーボヴェルデのモラセスフルーツケーキが人気を二分しました!

そして、完食できたのは、中国出身の男の子1名のみ!みなさん、お持ち帰りとなりました。

来年1月27日(土)のティーパーティーは、初のアフリカの国、カーボヴェルデのティーパーティとなります。みなさん、お楽しみに!!

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