はじめに
海外から来て日本で子育てをしているお父さん、お母さんが、いそご多文化共生ラウンジにはたくさん来ます。相談の内容は、出産に関する手続き、保育施設の申し込み、子どもの学習支援など、いろいろです。
文化や社会のしくみが異なる国で、母語とは違う言葉で子どもを産み育てることは、とても不安だと思います。そこで、出産から高校の卒業まで、日本で子育てをするときに、知っておくと役立つ情報をこの冊子にまとめました。
ぜひ、読んでみてください。みなさんの不安が少なくなったら、私たちはうれしいです。そして、わからないことがあったら、いそご多文化共生ラウンジに来てください。いそご多文化共生ラウンジは、みなさんを待っています。
もくじ
外国人住民のための子育てチャート
外国人住民のための子育て支援サイト
(外部リンク、公益財団法人 かながわ国際交流財団)
子どもを産む(出産)
横浜市子育て応援アプリ「パマトコ」をつかおう

パマトコは、子育て用の横浜市の公式アプリです。子どもを産む前や後にする手続きの確認、お金の申請、予防接種の日にちの管理などができます。横浜市からのお知らせも受け取れます。妊娠がわかったら、パマトコに、自分の情報を登録しましょう。
パマトコ
入力で困ったら
いそご多文化共生ラウンジに相談してください。
マタニティマークを身につけよう

マタニティマークとは?
妊娠している人が電車やバスに乗るとき、マタニティマークをかばんなどに付けると、妊娠していることを周りの人に知らせることができます。
マタニティマークはどこでもらえますか?
磯子区では、区役所のこども家庭支援課や福祉保健センターで「母子健康手帳」と一緒にもらいます。駅でもらうことができる場合もあります。
夜や日曜日や祝日に急に病気になったとき
夜間急病センター(毎日20:00 ~ 24:00)
夜に急に病気になったとき、行くことができます。毎日開いています。
横浜市夜間救急センター【内科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科】
診療時間:20:00 ~ 24:00
受付開始:19:30 ~
住所:中区桜木町1-1
電話:045-212-3535
外国語で話すことができる夜間急病センターの一覧はこちら
休日急患診療所(日曜日、祝日、12月30日~ 1月3 日)
日曜日や休日に急に病気になったとき、行くことができます。
磯子区休日急患診療所【内科・小児科】
受付開始:10:00 ~ 16:00
住所:磯子区磯子1-3-13
電話:045-753-6011
外国語で話すことができる休日診療所の一覧はこちら
小学校に入るまで(乳幼児期)
磯子区地域子育て支援拠点 いそピヨ
磯子区の地域子育て支援拠点の名前は「いそピヨ」です。JR 磯子駅から歩いて1 分です。
小学校に入る前の子どもとお父さんやお母さんが遊んだり、集まった人たちと交流したりできる所です。
子どもを育てることについて、心配なことを相談したり、情報をもらったりすることもできます。
利用したい人は登録します。料金はかかりません。

横浜子育てサポートシステム
子どもを預けたい人と預かる人のマッチングシステムです。(通訳を派遣できます)
子どもを時間単位で預けることができます。(お金がかかります)
産前産後ヘルパーに手伝ってもらう(お金がかかります)
「産前産後ヘルパー」について
「産前産後ヘルパー」は、家事(料理や掃除など)や赤ちゃんの世話を手伝う人です。妊娠している時や赤ちゃんが生まれてから4か月以内のときに困ったら、横浜市がお願いしている会社の「産前産後ヘルパー」が手伝いに行きます。
利用できる時間やお金
月曜日~金曜日の9時~ 17 時まで利用できます。利用は1回2時間以内、1日2回までです。
全部で20 回まで利用できます。二人以上の赤ちゃんが一緒に生まれた場合(双子や三つ子など)は40 回まで利用できます。
利用のお金は1回1,500 円です。安くなる場合もあるので、申し込むときに聞いてください。
利用のしかた:住でいる区の区役所の「こども家庭支援課」に行きます。
親と子のつどいの広場(お金がかかります)
小さな子ども(0 ~ 3 歳くらい)とお母さん、お父さん、赤ちゃんがおなかにいるお母さんと家族が利用できる場所です。親子で遊んだり、子育ての相談したり、情報をもらうことができます。
●この印の場所を利用する人は、子どもを短い時間預けることができます。
親と子のつどいの広場 夢ひろば ●
京急杉田駅に近い!
開催日:月・火・木・金曜日
時間:10:00 ~ 16:00
WEB Instagram
親と子のつどいの広場 夢たま ●
根岸橋商店街にあるよ
開催日:月・火・木・金曜日
時間:10:00 ~ 16:00
WEB Instagram
子育てキディ 洋光台 ●
JR 洋光台駅に近い!
開催日:月~金曜日
時間:10:00 ~ 16:00
WEB Instagram
Kids スペース マカナ ●
バス停田中に近い!
開催日:月~金曜日
時間:9:30 ~15:00
WEB Instagram
親と子のつどいの広場 だっこ
京急屏風浦駅に近い!
開催日:月~金曜日
時間:9:30 ~ 16:00
WEB Instagram
子育てスポット くすくす ●
JR 根岸駅に近い!
開催日:月~金曜日
時間:10:00 〜 15:00
WEB Instagram
小学校入学前に通える施設
保育園と幼稚園
日本には、小学校に入る前の子どもが通う施設があります。大きく保育所(保育園)と幼稚園に分かれていて、保育所に入るには条件があります。
保育所(保育園) | 幼稚園 | |
年齢 | 0歳~就学前 | 3歳になる年~就学前 |
時間 | 11時間 or 8時間 | 4時間 |
入所申込条件 | ある(仕事、病気、通学などで子どもを預ける必要があること) | ない |
申込先 | 区役所または施設 | 施設 |
保育・教育コンシェルジュ
小学校に入る前の子どもが通う「保育所(保育園)」や「幼稚園」などを探しているとき、相談することができます。日本語がわからないときは、いそご多文化共生ラウンジにも相談してください。
横浜市磯子区 保育・教育コンシェルジュ TEL 045-750-2435
保育園・幼稚園を選ぶときの体験談
いそご多文化共生ラウンジスタッフA
日本語が上達したことでママ友ができ、たくさんの情報を教えてもらいました!
長男が1歳と9か月になったときにパートの仕事が見つかり、保育園を探しました。まず、区役所に行って保育園のリストをもらいました。家から自転車で通える保育園に、電話をかけました。まだ日本語はうまく話せなかった私に、保育園はやさしく説明してくれました。そのときの保育園の対応に感動しました。
仕事は10時から16時でした。子どもが熱を出したときは仕事を休ませてもらうことができました。長男が4歳のときに、夫の転勤で、保育園を変わることになりました。引っ越し先の区役所でもらった冊子と地図を見ながら、通えそうな保育園と幼稚園を探しました。自転車で行ってみてから、保育園を決めました。新しいまちを息子と一緒に散策できたのは、楽しい思い出です。
私は仕事をしたことで、日本語が上達しました。日本語が上達したことで、日本人のママ友ができました。自分では見つけられない情報をたくさん教えてもらいました。日本で暮らすなら、ぜひ、日本語を学んで、日本での生活を楽しんでください。
いそご多文化共生ラウンジスタッフB
現在、中学2年生の男の子と、小学2年生の女の子がいます。
二人とも、日本で出産しました。私は長男を出産したときに、働いていませんでした。長男は3歳まで自宅で育てました。3歳になったときに幼稚園に入れました。
きっかけは、長男と同じ年の友だちのお母さんから、幼稚園の面接に一緒に行こうと誘われたことでした。
幼稚園の面接では、子どもの好きなおもちゃや食べものなどについて聞かれました。また、「家では何語で話しますか?」と聞かれたことを覚えています。
幼稚園に入ったことで長男はたくさんの友だちができました。私も日本人の友だちができました。食事に行ったり、おしゃべりをしたり、楽しい思い出がたくさんあります。
私が日本語を上手に話せなくても、先生もママ友もとてもやさしくしてくれました。恐れずに、積極的に話してみてください。
小学校から高校まで
日本語学習
磯子区には、ボランティアが運営する日本語教室があります。いそご多文化共生ラウンジでは、日本語教室の紹介や、日本語を学習する方法についての情報を提供しています。ウェブサイトに、磯子区の日本語教室のインタビュー記事を掲載しています。ぜひ、自分にあった日本語教室を探してみましょう。
子どもの学習支援
日本語が得意ではない子どもたちの教科学習をボランティアが支援している、学習支援教室があります。また、中学を卒業した子どもの高校受験に向けた勉強を支援するフリースクールもあります。日本語を母語としない子どもが、日本の高等教育に進学するのは大変なことです。家族で抱え込まずに、相談してください。
高校を卒業することが大切です
外国から来て、日本で勉強する子どもが磯子区にもいます。それは、自分の国からやっと子どもを日本に呼んだり、一緒に来たりする、お父さんとお母さんがたくさんいるからです。自分の子どもと一緒に住むことは、お父さんとお母さんにとっては一つのゴールかもしれません。でも、子どもたちには新しいスタートです。子どもたちにとって、希望のあるスタートであってほしいと願います。
そして子どもが大きくなると、将来のことが心配になると思います。来日した子どもは、日本の高校を卒業して就職すると、在留資格を家族滞在から定住へと変更できたり、大学へ進める可能性も出てきます。自分の国で中学校を卒業してから来日しても、高校をやめて来日しても大丈夫です。それを助けるNPOもあります。どんなことがあっても、あきらめないで相談してください。声をかけてください。周りには必ず助けてくれる人がいます。子どもたちの幸せのために一緒に考えていきていきましょう。
多文化共生スポット ワールドキッズ
代表 王広子
その他の情報
子どもの在留資格
在留資格が「家族滞在」の子どもと、そのお父さん、お母さんに知っておいてほしいことがあります。子どもが高校を卒業して仕事をすると、在留資格を変更できる場合もあります。子どもの在留資格をどうしたいのか?について、早めに考えておくことが大切です。わからないことは、行政書士の無料相談などで、専門家に相談しましょう。外国人のための相談会もあります。どのように相談したらよいかわからない場合や、日本語がわからなくて不安なときは、いそご多文化共生ラウンジに相談してください。専門家につなぎます。
外国人の子どもの高校卒業後の「在留資格&進路」フローチャー(制作・発行:神奈川県行政書士会)
5か国語の外国人無料相談(制作・発行:神奈川県行政書士会)
発達障害のこと
2020年の文部科学省の調査では、発達障害かもしれない小学生と中学生の割合は8.8%でした。全国の公立小中学校の人数では、だいたい70万人になります。
子どもの様子を見ていて、気になることがあれば、早めに専門家に相談しましょう。
こども家庭相談 045-750-2525
磯子区基幹相談支援センター(いそご地域活動ホーム いぶき) 045-778-6635
体罰に寄らない子育て
日本では2020年から、子どもをしつけるときに、体罰を加えてはいけないことが法律で決まりました。国のガイドライン「体罰によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会~」には次のように書かれています。
なぜ体罰はいけないの?
・体罰等が繰り返されると、子どもの心身の成長・発達にさまざまな悪影響が生じる可能性があります。
・これは科学的にも明らかになっています。
こんなことしていませんか?
・何度も言葉で注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた
・いたずらをしたので、長時間正座をさせた
・宿題をしなかったので夕食を与えなかった
>これらは、全て体罰です。
※道に飛び出しそうな子どもの手をつかむといった子どもを保護するための行為などは該当しません。
出典:こども家庭庁、リーフレット「体罰によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会~」
子育てに悩んだら、専門家に相談しましょう。
こども家庭相談 045-750-2525
いそご多文化共生ラウンジ
いそご多文化共生ラウンジには、外国人向けの相談窓口があります。また、暮らしや日本語学習の情報提供や、いろいろなイベントを開催しています。

横浜市磯子区磯子3-4-23 浜田ビル3階
TEL:045-367-8492
相談窓口
生活に関する相談ができます。難しい問題は、対応できる専門家を紹介します。気軽に、相談に来てください。
情報提供
日本語学習教室、子どもの学習支援教室の情報をはじめ、生活に関する情報を提供します。
多目的スペースでのイベント
いそご多文化共生ラウンジは、外国人が参加できるイベントを開催しています。
ISOGO Community Playgroup
毎月1回火曜日の午前中、親子で遊ぶイベントを開催しています。4歳までの子どもと、お父さん、お母さんが参加できます。お金はかかりません。
学校の長期休みの学習室(夏休み、冬休み、春休み)
学校の長期休みに、子どもたちが宿題や日本語を勉強する学習室を開催しています。ボランティアが勉強を手伝います。
木曜夜のおしゃべり会
「おしゃべり会」では、やさしい日本語で話します。日本語を勉強している外国人や日本人が集まり、日本の文化や習慣、お互いの国の違いなどを話します。毎週木曜日の夜に開催しています。申し込みはいりません。お金はかかりません。
新しく中学校に入学する子どもがいるお父さん、お母さん向け説明会
日本で子育ての経験がある外国人スタッフが、中学校に入学する子どもがいるお父さんとお母さん向けに、毎年2月から3月の間に、いそご多文化共生ラウンジで説明会をします。
入学のときに用意するもの、学校での生活、給食、保護者のPTA(社会教育団体)への参加や、子どもの学習、受験のことなどを説明します。個別の質問にも答えます。
相談・防災
区役所の相談先
子どもを育てるときの悩みを相談できる専門の窓口があります。まずは、こども家庭支援課に電話またはメールをしましょう。日本語がわからなくても大丈夫です。相談には、通訳を手配できる場合もあります。日本語が話せる人は、専門ダイヤルに電話しましょう。
こども家庭相談
Tel :045-750-2525 Email:is-kodomokatei@city.yokohama.lg.jp
受付時間:月曜日~金曜日/8:45~17:15(祝日・休日・年末年始を除く)
妊娠期・乳幼児から思春期まで、さまざまな相談が電話や面談でできます。助産師もいます。
専門ダイヤル(日本語)
――健康や食生活について――
授乳相談 045-750-2448
母乳・ミルクの飲ませ方、卒乳の仕方など授乳に関する相談ができます。
女性の健康相談 045-750-2448
避妊、家族計画、月経、不妊、更年期などに関する相談ができます。
乳幼児・妊産婦歯科相談 045-750-2448
0歳から未就学児、妊産婦の歯の健診・相談・歯磨きアドバイスなどを行っています。
子どもの食事相談 045-750-2446
離乳食・好き嫌い、小食、食物アレルギーなど、食生活についての相談ができます。栄養士との個別相談です。
離乳食教室 045-750-2446
【はじめての離乳食教室】対象:2~6か月の児
【もぐもぐ離乳食教室】対象:7~9か月の児
離乳食の進め方についてのお話と調理実演・相談ができ、歯科衛生士による、はみがきのお話もあります。
――子どもの預け先について――
保育・教育コンシェルジュ 045-750-2435
就学前のお子さんの預け先(認可保育所、幼稚園、一時預かり事業など)に関する情報を提供したり、相談ができます。
――子どもの発達について――
こども相談 045-750-2448
言葉がゆっくり、落ち着きがないなどのお子さんの成長に関するご相談を発達相談員がお受けします。
障害があるお子さんの相談 045-750-2439
障害があるお子さんに関する福祉サービス等の相談ができます。
――生活について――
ひとり親家庭の相談 045-750-2475
ひとり親家庭の生活を支援するための制度について相談ができます。
女性福祉相談 045-750-2436
女性に対する暴力や様々なお悩みについて相談ができます。
区役所以外の相談先
磯子区基幹相談支援センター(いそご地域活動ホーム いぶき)
045-778-6635
月~金曜日 8:30~17:30
障害のある方やそのご家族等が相談できます。発達が気になる未就学のお子さんとその保護者のつどいの場「いぶきっず」もあります。
かながわ子ども家庭110番相談LINE
ID「@kana_kodomo110」
月~土曜日 9:00~21:00(年末年始除く)
親子関係や家族の悩み、子育ての不安など、お子さんにかかわる相談を無料でお受けします。保護者の方はもちろん、子どもの皆さんからの相談もお待ちしています。
日本での災害予防(防災)
日本は地震の多い国です。大雨や台風も多いです。災害は、いつくるかわかりません。自分と家族が準備しておくことが必要です。いそご多文化共生ラウンジの防災情報を確認してください。
にほん での さいがい よぼう にほんご
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Disaster Prevention in Japan English
일본에서의 재해 예방법 한국어
Phòng chống thiên tai ở Nhật Bản Tiếng Việt
中区総務課、瀬谷区総務課、磯子区総務課の協力を得て作成しました。
横浜市のウェブサイト(せいかつ の じょうほう)
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